たてたてよこよこまるかいてちょん

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折り返し地点

どの話だったかはよく覚えていないんだけど、村上春樹のはなしで折り返し地点を意識して不倫する男の話をとつぜん、思いだした。どうしてそんなことを思いだしたかというと教授が自分の死をはじめて意識する漫画を読んでからだった。やはり生というのは死を意識しないと意識できないものなのかもしれない。死を意識した生からが折り返し地点なのだろう。

若いときはこういうことを考えてもどこか能天気に自分の死というものがどこか中空に浮いている。実感をもって感じることはほとんどない。

残り少ない、または掛け替えのない、唯一の生というのが生を輝かすのだ。これがタナトスなんだろうか、エロスは前半に置いてきてしまったのか。

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